彼女たちが泣きながら去って行った後、ようやく脳裏に言葉がインプットされた。

えっ!? 私とヒカル

「付き合ってなんかいないよ?」

「ああでも言わなけりゃヤバかっただろ?」

助けてくれたんだ

「ありがとう」

「何なら、本当に付き合っちゃう?」

「バ、バカなこと言わないでよ!!」

こんな奴にお礼を言った私がバカだった。

「結構本気なんだけどなぁ」

こんな、口から出任せの言うこと信じられるわけないじゃない!!

「これでも信じられない?」

またもや、ヒカルの唇が覆いかぶさった。

だから、此処学校!! しかも教室の中

「ウフォン」

いつの間にかチャイムが鳴り終わったらしく、わざとらしく教団の上から咳払いをする先生の顔は赤らいでいる。

もう、穴があったら入りたいよ。