その時 雪を削るエッジの音が聞こえた。 とっくに、衝突しているはずなのに… 。。。。してない 『あれ?』 不思議に思い、あたしは、恐る恐る目を開いた。 視界に映ったのは、背の高い大きな男だった。子供を片手で軽々と抱き上げ、立っている。 男のゴーグルに光が反射して、眩しい。 思わず、目を細めるあたし。 『める!!』 美紀が、あたしに駆け寄って来た。