『じゃあ、幸也はどうなのよ!? 頑固だし、すぐに怒るし、あたしよりゆいの方を大事にするし!』

『はあ〜? 俺がいつお前より、ゆいの方を優先した!? 』

幸也が、声を大にして言い返す。


『してるよ。この間だって、あたしが話してるのに、ゆいと遊んでたもの!』


『そうだっけ?』

幸也は、視線を反らせてとぼける。


『だけど…好き』

あたしは、むくれながら呟いた。
幸也があたしに視線を戻す。

『好きだから、一生、離れてやらない!』


あたしは、大声で叫んだ。

だって、幸也のいい所も
叩きたくなるほど、憎らしい所も

やっぱり好きなんだもの…。


好きなんだから、しょうがないんだ。


『一生、幸也にくっついて、あたしは、いつかゆいに勝ってやるから!』


『望む所だ!』

あたしの言葉に笑う幸也
直後に両手を伸ばされて、抱き締められた。

『愛してる…める』

わたあめみたいに、ふわりと頭上から、落ちてくる最高に甘い言葉

悪いけど、それに関しては、あたしの方が上手だと思う。 だって、あたしは、世界一、ううん…宇宙一

『愛してる!!』


・・・んだから!!