魔女のカウントダウン☆


そして、再度、ゴンドラ待ちの列に並ぶ。

先程よりも、徐々に人が増え始めてきている。

4回目に並ぶ頃は、長蛇の列になっていた。

『何分位待つかなあ〜』
はるか後方から 首を伸ばし、先頭を眺める加奈

『さあね〜 このゲレンデ 人気があるから…』
歩夢が、答えた。
元々、この志賀高原のスキー場を選んだのは、歩夢である。
『何で、人気があるの?』
加奈が訊いた。

『うん、会社の同僚から訊いた話しなんだけど、なんかね 素敵な伝説があるのよ。この志賀高原には・・』

『伝説?』

『うん、恋の魔女の伝説』
『恋の魔女?』


歩夢は、加奈と美紀の問いに頷くと この志賀高原に伝わる 『ゲレンデの魔女』の話しを始めた。

あたしも、黙って 歩夢の話しを訊いていたけど
実は、この話しは、小さい頃から 父と母に耳にタコが出来る程、聞かされていた話しだった。

何を隠そう、あたしの父と母は この志賀高原のゲレンデで出逢い、恋に落ちて結婚迄してしまったのである。

今も、勿論 いい年をして ラブラブで 気持ちが悪い程仲がいい。。。