『奪う?』 自然と雅彦の顔から、床に視線が落ちる。 『何、言ってんだ…そんな事出来る訳ねーだろ』 『じゃあ、せめて 彼女に気持ちだけでも訊けよ!このままじゃ、お前達 明日で終わっちまうんだぞ』 『もう…いいよ、最初から終わる運命なんだ』 俺は、そう言いながら、雅彦に背を向ける。 『そうか、お前がそうなら、もういいや…』 背後から、雅彦の言葉と、軽い舌打ちが聞こえた。