あの時の俺は、嫉妬に狂った獣だった。 困惑している彼女の唇を強引に奪い 嫌がって、顔を背ける彼女の顎をすくいあげ、何度も、何度も、キスを繰り返した。 やがて、逃れられないと観念したのか、めるが大人しくなった。彼女の指先に自分の指を絡める。 あんな男とは、死んでも犯らせない。 めるが、男をただのアバンチュールの相手だと思うなら、今年も俺が、お前の相手になってやる。 本気で、そう思った。