『へっ? 何、なんなの!?』

みんなの言っている意味が解らない!!

『ちょっと、解るように説明してよ!?』
?マークが飛び交う中
あたしは、頭を抱えて叫んだ。

『だからね…』

美紀が、語り始めようとしたその口を雅彦の手が塞ぐ。

『ちょっと、待てよ 美紀 俺が、幸也目線で、物語調に語ってやる!』

そう言うと、ニヤリと笑い、語り始めた。

・・あれは、かれこれ さかのぼる事、2年前の事だった。

原田幸也君と言う1人のスキーの全く出来ない、ヘタレ青年が、橋本めると言う女性に誤って、ぶつかってしまいました。

『おい、その出だし辞めろよ!』

幸也が言う。


『うるせーな、これからがいい所なんだから、黙ってろよ』

雅彦は、怪訝な顔をして幸也を睨み付けると、また、あたしに視線を向けた。