その後 東京に戻ったあたしに待っていたのは、相変わらず、忙しい、秒速に動く、目まぐるしい現実だった。 それでも、あたしには、まだまだ足りないと思った。 もっと、もっと、忙しく働いて、暇な時間を作りたく無かったのだ。 少しでも、暇になってしまえば、白い雪の結晶が頭の中に浮かんでしまうから… そして、その結晶の向こう側には、必ず 意地悪な男の切れ長の瞳が浮かんでくるから… みんな。。。 みんな。。。 何もかも 最初から、無かった事のように忘れてしまいたかった。