『それは、支配人さんが、彼女の事を心から愛していたから、苦しかったの?』 『はい……そうです』 頷きながら、答える支配人 『その後、彼と彼女は…どうなったの?』 美紀が訊いた。 『詳しい事は…解りませんが、ただ その後、2人が結婚して、今も幸せに暮らしている事だけは、解ります』 『何故、解るの?』 『…それは、彼と彼女から、毎年 ホテル宛に年賀状が届けられるからです』 『年賀状が、今年も来たの?』 『はい…今朝 ちゃんとポストに入ってました』 支配人はしわくちゃな笑顔で答えた。