……あれから、一週間。


休み時間終了のベルに廊下で麻希と別れ、急いで自分の教室へと向かう。


最初はみんな休み時間になると、廊下に出てお互いの知ってる顔を見つけてはおしゃべりしてる人が多かった。


が、時が進むにつれて慣れてきたのか、面倒くさいのかクラスメート同士で話すことが多くなり、そのクラス独特の雰囲気が出来てしまって、なかなか違う教室に入りづらい。


私たちもさすがに毎時間会うということはしなくなっていた。


「…のはいいんだけどー」


放課後、麻希が話す。


「小学校6年間の絆はハンパじゃないね。」


そうなのだ。圧倒的に他校の子の比率が多く未だ、


「他の子と馴染みきれてないよね…私たち。」


「楓もそう思う?」


「うん、適当にやってはいるけど、なんか疲れる。」


「私も~なんだかんだ言って楓といる時が一番ほっとするもん。」


…嬉しいような、悲しいような。

麻希の言葉に苦笑しつつ、中学にもなって友達作りに悪戦苦闘してる自分にため息をつく。


「…でさ、私ね部活に入ることに決めた!」


「へ~、またなんで?」


余計疲れないか?と思う。