「また来てね~。」

一年生が帰った後、先生が莉奈に話しかける。

「どうだ?入りそうか?」

「う~ん」

「まああの感じだと、まだわからんな。でも諦めるなよ。」

「…」

莉奈は微妙な顔していた。

先生が去った後で、

「たぶん入らないんじゃないかな~」

と呟く。慣れないことしたからか、はたまた知り合いだから余計気をつかったという風に疲れた感じでいる。

「莉奈ご苦労様。私からも言ってみるよ。」

茜が莉奈の微妙な様子を察してねぎらう。

 さい先いいのか、悪いのか…。

 こんな感じで来ては去っていくばかりならどうしよ。

私は密かに危惧した。