早起きがたたったのか、帰りの車中、元々乗り物に弱い私は車酔いをしてしまう。


「う~」


やっとたどり着いた学校で、顧問はまだ顔色の悪い私を見て、ひらめいたように


「楓は、低血圧だろ!?」

と言った。


「…わかりません」

「絶対低血圧だよ。」

「…」


 どうでもいいから、早く『解散』と言ってくれ。