演奏終了後。

校内が混んでるため、大きい楽器は体育館の倉庫にいれ、片付けは後日になった。


早速友達を探しに外に出る。


 早くしないと文化祭終わっちゃう。


「楓ー!演奏ご苦労さま!良かったよ~。」

「あ、綾!本当?へへ、ありがとう」


雑踏の中ようやく友達を見つけ、一緒にまわることにする。


「綾、何か食べた?」

時刻はもうお昼すぎ。

「ううん。まだ、楓は?」

「まだ。何か良いにおいが…」

「私、食券ゲットしたから食べに行こう!」

「本当!?さすが綾!わ~い、行く行く!で、どこ?」

「あっち!」


綾が指した方向には黒山の人だかり…。


 マジか…


「なんか…人すごくない?」


「そうだね。ウチらも負けずに突入!」


 げぇ~!お腹すいててヨレヨレなのにぃ~。


と言いつつ。闘志に燃え上がる友人の後に続く。


 これを逃したら、あと半日空きっ腹。後がない!!


「うっしゃ!やったるわい!」



食欲は人を変える。