あくる日。


偶然にも同じ階に住んでいる茜に偶然にも会った。


今まで会わなかったのが不思議なくらいだ。


茜は彼と一緒だ。


もちろん私も彼と一緒。


...?


プププっ...。


茜の彼って、背低くてサル見たいな顔だし。


なぁにが包容力がありそうとか言っちゃってっ。


メッチャひ弱そうだし。


プププっ...。


りほの彼ってトトロみたいだし。


なぁにがスマートで紳士的なんだか。


その辺のおっさんじゃん。


私と茜、似たような事を考えながら黙って通りすぎた。


チラっと後ろを振り向くと茜も振り向いていた。


お互いパチッとウィンクを交わし、心の中でまた飲もうねと言った。


「なんだか今日のりぃちゃん機嫌がいいね。」


「鉄のおかげかな。」


「鉄?」


「修ちゃんには内緒。」


「えっ?何、何?」

「内緒~♪」