そんなこんなで、彼と至福の時を過ごしているのに...。


カウンターの隣りのジジィと語りだす彼。


何故...?


私をほったらかしで。


「にぃちゃん、何処から来たの?この辺りの人じゃないよね?」


っと酔っぱらいのジジィ。


まぁ、愛人やってるし。彼とは地元で飲めない...。


し...。



「いやぁ~ふらっと飲みにきまして。」

と、彼。


何だかかんだの会話を聞いているうちに、彼の顔は脂ギュッシュ。


「ねぇ、修ちゃん、顔メッチャ脂ギュッシュだよ。」


と言いながら脂取り紙を渡す私。


「りぃちゃん助かるわぁ~。」


と言いながら隣りのジジィに脂取り紙を渡す彼。



...?


別に、隣のジジィに渡さなくても...。


けれど、隣りのジジィは彼の真似をしながら脂取り紙でペタペタと。


二人でペタペタ。


30枚くらいペタペタ。


これって、おしぼりで拭いたほうが早いよね?


的な...。


オヤジ油、おそるべしっ...。