もやもやと考えながら注文されたコーヒーを作る。



智也と宗形は今日はフリーで、この店にはいなかった。




せめてもの救い…かな。



あたしは自分を嘲る。




人に偉そうなこと言うくせに、私が一番臆病で情けないじゃない。




この後のコンテストで顔会わせるの嫌だな。



ずっと会わなければいい。



あたしが学校に来なければ、全てなかったことになるのかな。


森高紗耶香は、智也にとって存在しない人になるのかな。