皆たいてい物事を決める理由なんて簡単なもの。
その中の一人に限に私も含まれる。
あのあと、私は無事に卓球部に入部した。
最近はそんなかんじで結構忙しい。
今日は学校見学があるし…
『面倒くさいよね。学校なんてその内どこに何の教室があるとか分かるし。』
というのは私の意見。
『そう。学校探検って楽しそうじゃん。』
と、期待で胸が一杯なこの人は雪ちゃん。
私はいつも休み時間はこうして雪ちゃんとおしゃべりをしている。
『どうせ、ウチらが何と言おうと学校見学は行くんだけどね』

‥やっぱり詰まんない。
ただニ時間歩き回ってるだけ。
まったく雪ちゃんはこんなののどこが良いんだか。
その時隣の一年一組が見学を終えて帰ってくるのに遭遇した。
ある人とすれ違い様に目があった。
彼の名は川上淳平。
私の片思いの相手。
小学生の時からずっと好きだった。
けど、勇気がなく言えなくて、叶わない恋だと分かってる。
けど、こうやって目があうと、やっぱりドキドキしちゃうんだよね。

『それって恋だよ。』と騒いでる人が約一名。
今は昼休みで三人で図書室にいる。
さっきの出来事を早速報告しているトコロだ。
『恋。絶対恋だよ。キャー』
『しーっ。図書室だよ』
やっぱ言わない方が良かったかな。
でも、この二人は私の中では特別な二人。
騒いでる方は、佐賀美咲。
山崎さんと同じ六組で小柄。
小六からの仲。
で、冷静な方は浜崎杏奈。
隣の三組で頭が良く、こっちも小六からの仲。
二人共私の親友。
『別に恋とか恋じゃないとかじゃなくて…なんていうか…う~ん』
上手くいえないけど、私は恋がしたいんじゃなくて‥
何ていうか出来れば楽しく話してたい。
っていうか、彼の特別じゃなくても別に良い。そうだこれだ。
考えて、やっと答えが見つかったトコロでタイミング良く!?
やっ悪く予鈴が鳴った。
確か次は学活だ。急がんと、ヤバい。
『じゃまた部活で』
『え~続き聞かせてよ』
『はいはい。』
そんなこんなで私のschoollifeが始まった。