「あぁ。何なんだろ。 
なんか,こう変な感じ。」
「あいつの顔見るとドキドキするんだぁ。」


「恋だよ。」

「えっ」

「だぁかぁらぁ…自分で気付いてないだけで、あいつのこと好きなんだょ。」 

……あたしがあいつのこと好き…。 

あり得ない。ぜぇったいあり得ないって。 

でも…気が付くとあいつのことを目で追ってる。 

何で?まぁ、確かに格好いいし…。 






―今から思えば、あの日からあいつの顔見ると、思ってることと正反対のコトしか出来なくなってた。―
好き。こんな気持ち初めてだ。 
あッッ来た。 
10メートル・5メートル・3メートル・1メートル…どんどん近くに来る。 



心臓がバクバクいってる。 

ヤバいよぉ。 



……またやっちゃった。
すれ違うときに必ずと言って良いほど、逃げてしまう。 


これじゃあダメじゃん。 


なんでだろう。 






自分でも分からない。