そう思いながら振り向くと、そこには30代後半といった感じのメガネにヒゲづらの男のヒトの姿があり、その右手には“山葡萄出版”と印刷された大きな封筒があった。 どうやら彼が待ち合わせの相手のようだ。 「へぇ、名前、サキちゃんっていうんだァ♪ ひょっとして超合金製のヨーヨー持ってたりとかしてぇ♪」 出版社のヒトの後ろには「まだいたの?」って感じの自転車男。 「こんなヒトほっといて早く行きましょ!」 ヤツにかまわず完全無視で、ソッコー移動を決め込むあたし。