「どーしたの?」

そう顔を傾げて菜月は僕の顔を覗き込んだ。


思わず高鳴る鼓動。



そろそろ秋が近づく今日は僕と菜月さんと二回目のデートをしていた。



時折寒そうに肩をすくめて震える彼女は年上とは思えないほど可愛い。



「樹くんって趣味は何?あたし、もっと樹君のこと知りたいな」


僕はその菜月さんの言葉に感激した。

菜月さんは僕に興味があるんだ!



「う~ん、映画観賞かな。連休にツタヤで映画をまとめて借りて見るのが好きだな」