side樹


朝早めに学校にいくと教室で
クラスメートの男子が泣いていた。



机にうっつぶして肩を震わせ、
たまにうっうっと声を出している。


こわっ怖すぎる。



なんで誰のまだ登校していない教室で
こんな朝っぱらから一人泣いてんだよ。

つか、そこ僕の机!




「おい、お前どうしたんだよ」




ほっとくわけにもいかないので
そいつに声をかけた。



僕の机から退いてほしい
という下心からの親切だけど。



「うえ、ひっく」

そいつが顔をあげた。