「大丈夫、無事です。ほら・・・」






松本がそう言って親子に視線を移す。






「ほんまおおきに。どうお礼を言ったらええか・・・ほれ、お前もお礼言いや?」






「姉ちゃん、おおきに。ほんまにかっこよかったでっ!!わいも姉ちゃんみたいになりたいっ!!」






凛に近付いてきた親子はそう言うともう一度頭を深く下げその場から去っていった。









「私のようになりたい・・・・か・・・」








凛はそれだけ呟くと刀を鞘に戻した。