「中途半端すぎて・・・・っくそっ!!」



もう一度壁を思いっきり叩くとズルッとその場に崩れる様に座り込む。





自分がこんなにも凛に惹かれていたなんて・・・






何かしていないと気が狂いそうになる。





ゆっくりと立ち上がり襖を開け、外へ出る。





空を見上げてみると月が紅く染まっていた。






凛と初めて会った日もこんな月だった。