素顔の先輩と甘い休息


『それでは、箱の中から一枚だけ紙を引いて下さい!』


その合図とともに、匠先輩は箱の中に手を入れる。


女の子たちは、その様子をドキドキしながら見入っている状態。


みんな手をギュッと組んで祈ったり、口が半開きになりながら夢中で見ている女の子もたくさんいる。



私は、匠先輩の様子を見ずに顔を背けていた。