本当は、夏海先輩の匠先輩に対する気持ち…、聞いたけど、言わなかった…。 …というよりも言えなかったんだ…。 夏海先輩の言葉を思い出すだけで胸がツンと痛む気がして… 正直に口に出すことが出来なかったから…。 「そっか…。自己紹介したってことは…アイツから聞いた?俺とのこと…。」 私は、静かに頷く。 本当は夏海先輩からと言うよりも、智依から聞いたっていう方が正しいけど…。