「翠央。もう着替え、終わったから出てきてもいいぞ?」 「ほ……本当ですか?」 「朝から嘘ついてどうすんだよ。」 ……それはそうですけど まだ着替え途中だったら、パニックになるのは目に見えてるし…。 頭の中で葛藤しつつも、学校に行く時間が刻々と迫ってくるため、ゆっくりと毛布から顔を出すと…… 「きゃっ……!!」 私は、もう一度頭から毛布をかぶった。