「さあ、料理も冷えちゃうから、食事にしましょうか…!」 先輩のお母さんが、ニコニコしながら口を開いた。 「そうだね。せっかく今日は可愛らしいお客様もいらっしゃるし、ゆっくりと食事をしながら話をしようか。」 理事長さんも、素敵な笑顔で席に着く。 「ほら、翠央。ここに座って。」 先輩に椅子を引いてもらって、私は座った。 隣には先輩、前には理事長夫妻…。 私、緊張で料理が喉を通らなそう……。