またしても、石のように固まる私を先輩は抱きしめる。 「泊まっていけよ。両親には、電話で話しておくから。」 泊まるなんて、考えてなかったよぉ〜! それに、なんで先輩は今、私を抱きしめてるの?? 心はパニックになりながらも、体はガチガチに固まっていて、思うように動かない。 両親に電話するなんて、そこまでするくらいなら、家に帰るのに…… って…… 私の場合、それ以前の問題だったんだ…。