え?膝…? 半分立ち上がっていた私は膝を覗き込む。 あ…擦りむいてる…。 膝は、少し血が滲んでいた。 そっか、さっき教室に来た時に……。 「えーっと…、雷に驚いて転んじゃったんです…。」 あんまり色々言っても仕方ないかな…… そう思って先輩には適当に嘘をついた。