「翠央をいい加減、離してくんない?」 「無理です。」 暁は、ギュッと強く抱き締める。 ちょっと苦しくて、私は暁の胸の中で少しもがいた。 「翠央が苦しそうにしてるし、悪いけど俺もそろそろ限界だから。」 次の瞬間、私は暁に抱きしめられていた苦しさから解放されたかと思うと、体が宙に浮くのを感じた。 今…… 何が起こったの??