「“渡さない”って言われても、俺は奪いとるけどな。」 先輩の足音がだんだんと近付いてくる。 そして… 私の背後まで来ると足を止めた。 先輩の視線が私を見つめているようで、なんだか背中が熱い…。 目の前には暁… 後ろには先輩… ものすごく気まずい空気を感じるのは… 気のせいなんかじゃないよね…?