「そこまで…考えてなかったわ。ただ家に帰りたい一心だった」 「まあ…普通はそうだろーな。何ともなくてよかったな」 「ええ。ありがとう。また助けて貰ったのね。借りばかり出来ちゃうじゃない」 「当たり前の事しただけだ」 「だけど…私が追われてる事、よく気付いたのね。車に乗っていたのに」 「何となくな。たまたま信号待ちしてたら、お前を見掛けて様子が変だったから着けてた」 そうだったんだ。 私…全然気付かなかった。