「腕は…大丈夫なのか」 「…ええ。痛みも軽くなって来たわ」 「…そうか。怪我してばかりだな」 怪我してばかり…。確かに前にもしてるわ…。だけど…怪我で済んだのは…あなたが居たから。 何度か私の危ない所をあなたが助けてくれた…。だから軽い怪我で済んだんだと思う。 「…慎矢さんが居たから怪我で済んだのよ。本当に感謝してるわ」 「…当たり前の事をしただけだ。しかし…いつまで経っても迷惑のかける女だな」 慎矢さんは運転しながら話してる。その姿をまた見られるなんて…思ってもいなかった。