あれからどのくらい時間が過ぎたのだろうか…。携帯を見ると深夜2時前になってる。 私、2時間程いたのね。こんな時間に慎矢さんが帰って来る訳ない。今日は帰ろう…。 ドアに凭れて座っていたお尻を上げて諦めて帰ろうとした時、慎矢さんがエレベーターから降りて帰って来た。 「……何してる。ずっと居たのか」 「……どうしても話しがしたくて」 「………………」 慎矢さんは黙ったまま不機嫌そうにドアの鍵を開けた…。