仕事が終わったと同時に携帯が鳴り響く。着信の相手は恭子だった。 「…久し振りだな」 『ねぇ、今から会えない?ってか…実はもう、近くに居るのよね』 「……またか。わかった」 恭子とはもう三年の付き合いになる。恭子だけは、俺の職業を知ってる。 初めは内緒にしてたんだが…職場が近い事もあるせいかバレた。 俺は車を走らせ恭子が居るであろう、署の近所にあるデパートの前で車を停めた。