私はスーツケースを持ち玄関へと向かう。 また勝手な事して世話の焼ける女だと思われるわね。 部屋の鍵は郵送でも大丈夫よね。 慎矢さん。素敵な思い出をありがとう。 また、いつか。 何処かで会う時があるかもしれない。 その時は笑って話せる様になってるかな。 「……お邪魔しました」 玄関を出て部屋を後にした。