1時間経過するも、慎矢さんが出てくる気配はない。何人か出て来て私を不思議そうに見ていた。 私、不振者に見えるかな。大丈夫よね。誰かを待ってるの、わかるわよね…。 ここの警察署であってるのかえ心配になって来た…。慎矢さんは中にいるのかな。もうすぐ来るかな。 「あら?こんばんは」 不意に私のすぐ傍から、聞いた事ある、ゆっくりな話し方な声が聞こえた…。