秘密な契約と掟破りな愛


「急いでどうした?」


「いいえ…あ、あの…ご飯は?」


「食って来た」



慎矢さんを目の当たりにすると、聞きたい事が思う様に喉を通らない…。



何故か、聞いてはいけない気がして…。聞いた所できっと…慎矢さんは、はぐらかすに決まってる…。



「…そっか。じゃぁ、コーヒー飲む?」


「嫌。何もしなくていい。コーヒーぐらい自分で入れる」



リビングへ入ると慎矢さんは苦笑いを浮かべてソファに腰を下ろした。