秘密な契約と掟破りな愛


「何だ?テメー。邪魔すんなや」



車から降りて来た男は、女の前だからか…随分な態度で俺を見る。



俺はな…口だけの奴が気に入らない…。格好良くしたら女が振り向くとでも思ってんのか…。



男の胸倉を掴み持ち上げると、男は血相を変えて何度も謝る。



謝るぐらいなら最初から調子にのるな。助手席のドアを開き女に降りる様に促した直後…男は車に乗って逃げて行った…。



遠ざかる車のナンバーを暗記した。何かあった時の為だ。