「行かなくていいの?私なら別に一人でも帰れるわ?」 「俺が行きたくないだけだ」 「そう。ならいいけど…」 「今日はありがとうな。疲れたんじゃないか?悪かったな」 「いいえ。たいした事はしてないわ。それより…あなた……警察だったのね。全く気付かなかったわ」 「…まあな」 「ねぇ…どうしてサラリーマンだって…嘘を付いていたの?」 車に乗り込むと、ホテルを後にして家へと向かった。