でも俺は、気付かない振りをする。 「面白がってんじゃねぇよ…」 俺は加奈のベットに腰掛ける。 「…お前、彼氏いねーの?いい加減、落ち着けよ」 だってお前モテるだろ?そんなの見てれば解る。 「…そんなのいらないよ」 加奈は笑って答える。 腰まである長い髪、白い肌、大きな黒い瞳。 俺は目を逸らす。 また一段と可愛くなった俺の幼なじみ。 無駄に可愛い幼なじみなんて…もつもんじゃない。