翔ちゃんは、私をドキドキさせる…天才だ。
この心臓の鳴る音が、翔ちゃんに聞こえる?
翔ちゃんよりもっとずっと、私の方が緊張してるんだから。
「…不意打ちなんて、やっぱり翔ちゃんずるいよ…」
「仕方ねーだろ?
勢いつけないと出来なかったんだから…」
翔ちゃんのぬくもりを感じたくて、私は翔ちゃんの背中に両手を伸ばした。
「多分、見たのは部活のマネージャーの子。
たまたま同じ方向だっただけだし、アイツ、付き合ってる男いるから」
「ごめんなさい…」
一人で不安になって、一人で拗ねて約束すっぽかしたのに、
翔ちゃんがいつもより優しくて、
翔ちゃんと本当の恋人になれた気がして…
人生で忘れられない一日になった。

