俺が彼女を好きな理由 ~嘘つきな俺~【短】



ダメだって分かってるのに止まらなかった。


やっぱり私、駄々っ子だ…。翔ちゃんに、「寂しいよ、私を構って!」って言ってる子供とおんなじ…。


だって私達、まだキスもしてない。


あれが本当の事だって思わせてほしい。

もう一度、ぎゅっと抱きしめて欲しい。


「翔ちゃんも、私が翔ちゃんが好きなのと同じくらい好きって思ってほしいよ…?

私ばっかり好きなんてズルい…」


私はそこで黙ってしまった。


不意に翔ちゃんが私の左手を握ってきたから。


それだけで、私の頭の中は真っ白になって、左手だけが急に熱くなったような気がした。



「…違わねーよ」