それなのに… 待ち合わせした時間を過ぎても、翔ちゃんの姿はそこになかった。 「遅いな~翔ちゃん…」 昨日、緊張であんまり眠れなかったせいか、ものすごく眠い。 だって着る服だってめちゃくちゃ悩んじゃって…翔ちゃんはカッコイイから、ちゃんと釣り合うようにって。 ぼーっとしてると寝ちゃいそう。 私は翔ちゃんが来るはずの方向に歩き始めた。 おとなしく待ってれば良かったのに。 遠くから歩いて来る翔ちゃんの姿を見つけて、 私は立ち止まった。 ねぇ、翔ちゃん。 隣にいる女の子は、誰?