俺の名前は、高瀬 翔太 17歳、高2。 さっきまでこの部屋にいた俺の彼女は、 同じ高校の同級生だ。 「私、帰る」 急に機嫌が悪くなって、部屋を出て行った彼女。 俺は引き止める気にならずに、彼女が出て行く後ろ姿を見つめた。 しばらくして立ち上がり、だるそうに靴を履いて隣の家に勝手に上がり込む。 この時間帯ならおばさんも仕事で不在なのは解っていた。 勝手知ったるなんとやら。 2階のドアを勢い良く開ける。 「加奈…お前またわざと邪魔しやがったな…!」