「…私は、翔ちゃんの事、ただの幼なじみだなんて思ってないよ…?」 それ以上、言うな。 「俺は…」 また、胸が痛い。 「俺はお前を好きにならない」 はっきりと、加奈を傷つけてしまうと解っていたのに。 なぜこんな事を言ってしまったんだろう。 加奈はしばらく黙った後、絞り出すように言った。 「そんなの解ってるよ」 見たことがないくらい悲しそうに笑うから、 俺の胸は更にズキズキと痛んだ。