忍がインフルエンザと聞いて、数日がたった。



おばさんから、熱が下がったから落ち着いてると聞いたのでお見舞いにいくことにした。



手みやげは、登校禁止で暇してるだろうから私の愛読書の小説とりんご。



インターホンを押すと出てきたおばさんに
『うつるから』と面会させてもらえないかと思ったが、
案外簡単に中に入れてくれた。



コンコンッ



部屋の前でノックをしても返事がない。



もう一度。



コンコンッ



やっぱり返事がない。



そーっとドアを開けてみる。



……寝てる。



寝顔を見ると、たいして苦しそうもなくてほっとした。