あ、雨。 部屋の窓から見えた景色に動揺する。 それにはちょっとした訳があった。 日曜日だというのに忍が学校へいき補習を受けているのだ。 これは私たちの通う進学校の高校で大学進学が危うい人だけが呼ばれてやる補習。 しかも学年末でもテスト後でもないこの補習は、めったなことがない限り開かれない。 つまり、 忍はそれほどバカなのだ。 朝の天気予報は晴れ。 多分彼は傘を持って行ってないだろう。 私は日曜日だというのに制服に着替え、弟の傘を握り家を出て学校へ向かった。