「ふぁ…ん…」 苦しくてフラフラする。 目眩がしてきた…。 そう思った時 星史があたしの唇からやっと離れた。 あたしは足がもつれて 星史に寄り掛かる。 「俺が和音の家族達を支えてやる」 意識がもうろうとしてて 星史の声が遠く感じる。 「だから…あんな奴とは もう関わらないでくれ…」 星史の真剣な表情と声。 あたしも 淳から離れたい。 もう一緒にいたくない。 星史とずっと一緒にいたい。 そうやって 思えないのはなぜ?