「私は龍矢の事が
ずっと好きだった。

けど龍矢は絶対に私に
振り向いてはくれなかった。

何故だか分かる?
ずっとアンタしか見て
いなかったのよ!!」

私は初めて知った。
えみりが龍矢の事が
好きだった。

「けどね、香織。
アンタも龍矢が好きだけど
龍矢の事でイジメにあって
隠していた。

けど龍矢は知っているよ。」

「何で?」

「私が言ったの。

龍矢は香織を虐めた
女の所に行くと言ったけど
兄貴と正道さんが止めた。

みんな知っているんだよ。
龍矢はずっと香織の事を
好きな事。

私も龍矢と同じ位に
香織が好きだから
応援する気持ちにもなった。」

「ごめん。
何も知らないで。」

「私に謝るのなら
龍矢に謝りなよ。

1番傷ついているのは
龍矢なんだよ。

みんなに香織との事を
認めて欲しい為だよ。」

「えみり。
私龍矢の事で傷つくのが
もういやになった。

けどね,みんなが言った。
恋をしたら多少は傷つく。
けど本当に好きなら
離れたくない。」

えみりは私を抱きしめ
私もえみりを抱きしめた。

お互い涙で声が出てこない。
私はやっと本当の
親友になれた気がした。